私立誠夜刃禰学園――かつては厳格な規律で知られた名門校だったが、
今では見る影も無く荒廃してしまった。
学園の風紀委員長である舞蹴は、この乱れきった学内に業を煮やしていた。意味のない校門前の挨拶運動。
いくらやってもきりがない抜き打ちの持ち物検査。
「こんなこと、いつまでやってても埒が開かない。
僕は伝説の長ランを手に入れて、ここを『おはよう』
の挨拶が爽やかに響き渡る学校に変えるんだ!」